あなたの若い日に、あなたの創造者を覚えよ。 —伝道者の書 12章1節—
年末に臼杵を出し、正月飾りの鏡餅をこしらえました。ここ数年は食品衛生上の感染予防や誤嚥防止など行政通知も続き、以前のようにイベントや集団生活の場にて餅を積極的に出すことが難しくなってきました。またこの2年は地域でもコロナ禍において実施を見合わせたところが過半ではないかと思います。
しかし、もちつきを見知らぬ人が一つの切り餅を手に「何からどうやって作られるのか」想像することは難しいでしょう。「昭和」的作業は正直手間ヒマばかりかかりますが、全人教育にも述べられた「百聞は一見に如かず、百見は一労作に如かず」の通り、餅の食文化が続く限りは蒸し米の香り、力加減、つき手かえし手のリズム、つきたての餅の湯気や伸び…といった体感を通して、たくさんのふしぎとともに、働くこと、創造することの喜びを知らせたいものです。
「何がはじまるのかな」庭音に一人また一人と部屋から様子を見にやって来ました。子どもたちには目にするすべてが新しい発見、2022年もいろいろな興味関心に応えることのできる一年でありたいと思います。
本年もよろしくお願い申し上げます。
鏡開きの後はひと月ほど寒空に乾かし、揚げ餅を作るつもりです(実はこれが楽しみです)。(園長)