感謝の心を持つ人になりなさい。 —コロサイ人への手紙 3章15節—
聖句にも多く出てくる「感謝」。聖書の中に感謝に関わる記述は数多くありますが、前後の文脈からは書かれた時代や地域、感謝を捧げる対象などのさまざまな背景を読み取ることができます。
表題句は作者とされる使徒パウロが、獄中からコロサイ(現在のトルコ中西部)の共同体(教会)に向けて宛てた書簡からの一節。周囲や異教徒からの迫害や圧力にさらされる共同体での内部対立をいさめるとともに、彼らが抱える民族の違いや親と子、主人と奴隷など、立場や身分を超えた多様性を認め合い、心を一つに互いを赦し支えることを説いています。
…時代は下り、冷戦終結から30年。黒海地域の戦争に極東の政治体制など日ごと不透明さの増す世界、不穏の連鎖を断つための「赦しと寛容」を実践し如何に次代に伝えるか、我々もまた試されています。
さて11月、北半球は収穫も大詰め。Thanks Giving Dayや新嘗祭など、国や宗教を問わず、各地では秋の実りに感謝を捧げます。
保育園でも130kgを超えるサツマイモに茶碗一杯程度のコメ、ナスにトマト、オクラにキャベツ…と、今年もさまざまな収穫がありました。
来週はしろ組のキャンプごっこ。豊かな実りをもたらす神様の恵みに感謝し、ともに味わいたいと思います。(園長)