
玉川保育園では以前より、観世流能楽師 中村政裕先生を講師にお招きし、
幼児クラスで能のお稽古を行なっています。
「能」と聞くと少し難しいイメージがあるかと思いますが、
お稽古の最初は、先生の能にまつわる楽しいお話から始まります。

この日は、能で実際に使われる楽器の 「小鼓(こつづみ)」 を持ってきてくれた政裕先生。
小鼓が良い音を出すためには 湿気が大切なことや、
その形から「たんぽぽ」と呼ばれることを紹介してくれました。
また、小鼓の音は「ち」「た」「ぷ」「ぽ」と表現され、
打ち方や力加減によって音が変わることを知り、
先生が叩いてみると、子ども達は「こんな音がするんだ!」とワクワクした様子でした。

子ども達が実際に叩いてみると、思ったよりも難しく、なかなか良い音が鳴りません。
それでも、何回か繰り返すうちに「ぽん!」と小気味よい音が響くと、
子ども達はとても嬉しそうにしていました。


楽しいお話の後は真面目にお稽古。
日本の文化に触れるとともに、「礼に始まり礼に終わる」といった礼儀作法、
挨拶やお辞儀、まっすぐ立つ・背筋を伸ばして座るといった、
日常生活に必要な基本的習慣や態度の習得にも繋がります。
歴史的に価値のある日本の伝統・文化に触れることは、大人でも滅多に無い機会です。
日々の保育や行事を通して、様々な体験をこれからも積み重ねていきたいと思います。






