玉川保育園は園庭に様々な樹木があり、
緑豊かな公園や、東京都農林総合研究センターも隣接しており、
豊かな自然に囲まれています。
そのため、珍しいタマムシを保育園で見ることが出来たり、
園舎の中にアゲハ蝶が遊びに来てくれることも。
他にもカミキリムシやカマキリ等の様々な昆虫や、鳥等の動植物を目にすることが出来ます。
ただ、今年の夏はいつもと少し様子が違いました。
毎年、夏になると園庭は多くの蝉の鳴き声で溢れているのですが、
今年の夏はあまり聞くことが出来ず、蝉の姿を見かけることも少なかったのです。
また、保育園で飼育していたクワガタやカブトムシも、
ある日見てみると、残念なことに亡くなっていました。
そこで、子ども達と一緒に何で死んでしまったのかを考えてみました。
「ご飯が少なかったからかな?」「けんかしたからかな??」
子ども達から色々な意見が出る中、あるお友達が「暑すぎたから!」と答えてくれました。
まさにその通りで、暑さに強そうなイメージのあるクワガタやカブトムシは、
実は暑さに弱く、30℃を超えるような温度が続くと急に弱ってしまったり、
また、蝉は極端に暑いと活動を控え、涼しい木陰等に避難して鳴き声が少なくなるそうです。
亡くなったクワガタ、カブトムシは、子ども達と一緒にお墓を作って埋めてあげました。
「土の中は涼しいから大丈夫だよ・・・」と言っていた子ども達の言葉が印象的でした。
最近は季節が四季から「二季」化しているとも言われていますが、
豊かな四季の移り変わりを肌で感じながら、動植物の飼育・栽培・観察を通して、
自然の不思議さや生命の大切さを、子ども達にこれからも伝えていきたいと思います。