平和をつくる者はさいわいです。 —マタイによる福音書 5章9節—
本園向かい、ハウスの箱庭。毎週の芝(実態はほぼ雑草)刈りでは、チョウやトンボ、バッタにときどきカマキリ、さまざまな季節の虫に出会うことができます。
この日はヤマボウシの木で休憩中のセミに協力を仰ぎ、ももしろの子らに「ほら、いたよ」。
鳴き声に驚き「ぎゃー」と一目散にかけだす子、その姿に一緒にふざけ「きゃー」とはしゃぐ子。
「見たい」「さわりたい」「わたしも」「ぼくが先だよ」と手を差し出す…。しぐさは子どもそれぞれですが、未知への興味関心はみな一緒。廊下の歓声に、パジャマに着替え中のあか組もやって来ました。
豊かとはいえない市街の緑、加えて昨今の熱中症対策にコロナ禍。外出もままならず、虫採りの機会も少ないと思いますが、日頃の小さなきっかけを通じ、道すがら虫の声に耳をそばだて、草のしげみや高い空の彼方へ飛ぶ姿を追うなど、五感を使いながら身のまわりの小さな変化をとらえる感性につながればと思います。
高気圧の張り出しもほどほどに「夕涼み」を久々に感じた初旬、雨続きで長袖を羽織った中旬、そして恒例の炎天下が続いた下旬…。寒暖差の激しい8月も終わりました。
秋の夜長、こんどはお子さんと一緒にベランダへ、スズムシ、マツムシの演奏を楽しんでみては如何でしょうか。(園長)