すべて主を愛する者は主が守られる。 —詩篇 145 篇 20 節—
月に二度、幼児クラスの合同礼拝を担当しています。月初にはその月の聖句にまつわるお話を、月の後半には聖書の中から選んだ物語を子どもたちに伝えています。
4月のイースター礼拝にて、神の子イエス様の復活について話したあとの年長クラスの子から「神さまは誰から生まれたの?」という問いかけがありました。
あまりに突然で、私も思わず返答に詰まりましたが、「世界のはじまり」にまつわる、まさに本質を突いた純粋な問いに、深く感心させられました。
「世界」、すなわち宇宙はおよそ138億年前の「ビッグバン」に始まったとの説が、現在科学では広く受け入れられています。しかし「なぜそれが起きたか」という根源的な問いには、哲学や形而上学の領域も関わり「神の意思」「超自然的な意図」「自然法則による偶然の結果」など、著名な学者の間でも見解はさまざま、いまだ確立された答えはありません。
子どもたちにとっては、あそびも礼拝も食事も、日々の暮らしの中で自然につながっています。今月は東京大学CASTの学生たちとの「かがくあそび」も予定しています。
生活のあらゆる場面を横断しながら、子どもたち一人ひとりが「なぜ・ふしぎ」という気づきをどんどん広げていけるよう、職員や学生ともに環境を整えていきたいと思います。(園長)